【見分け方】メラミン食器とプラスチック食器の違い

:2022/09/08

メラミン 食器 プラスチック 違い

小さなお子様からお年寄りまで、幅広い年代の方が気軽に使うことができるメラミン食器。メラミン食器は一見普通のプラスチックのようにも見えますが、実はプラスチックと異なる利点や特徴が多くあるのをご存じですか?
この記事では、メラミン食器とプラスチック食器の違いや見分け方についてご紹介します。扱いやすく、安全で、幅広く使えるのは、メラミン食器とプラスチック食器のどちらなのでしょうか。

メラミンについて

メラミンとはプラスチックの仲間で、一言であらわすとプラスチック製食器の優等生です。メラミン製の食器は、メラミンウェアという名称でも知られています。
軽くて丈夫、耐熱性や保温性に優れ、衛生的で、大量の調理にも対応できる扱いやすさが特徴です。
さらに、自由な形に成形でき、さまざまな色や柄をつけることができるので、デザイン性にも優れています。
メリットがたくさんあるためメラミン樹脂は食器のほかにも、化粧板などの住宅建材やスポンジまで多用途に使われています。掃除用具として人気のある、メラミンスポンジなどがそうですね。

メラミン食器は、1938年にスイスで開発されたメラミン樹脂を素材とする容器で、はじめはベビー用食器として用いられました。
すでに半世紀以上の歴史があり、現在では世界各国に需要が拡大され、日本でもさまざまな現場で広く普及しています。
学校や病院などの給食や社員食堂、外食産業の現場や家庭用としても、扱いやすいメラミン食器は大きな役割を果たしていると言えるでしょう。

メラミン食器とプラスチック食器の違い

メラミン食器とプラスチック食器は見た目が似ていますので、プラスチック食器と同じ特徴があると思われがちです。
メラミンもプラスチックの仲間ではありますが、明確な違いがあります。その違いとは、加熱した時です。
プラスチックは加熱すると溶けてしまいますが、メラミンは熱を加えると固まります。
そのほかにも、耐久性や汚れや匂いの付き方など、両者はいろいろ違いがありますので、次項よりまとめてみました。

メラミン食器とプラスチック食器はどちらが強度があるのか

メラミン樹脂は家具や化粧板など、住宅建築などでも活躍する堅牢な素材です。
食器や建材に使われるメラミン樹脂は、耐久性に優れ、割れにくいことが最大の特徴と言えます。
熱や溶剤に弱く、割れやすい普通のプラスチックよりも強度があるのは、メラミン食器です。

メラミン食器とプラスチック食器はどちらが汚れが落としやすいのか

メラミン樹脂の代表的な特徴として、表面硬度が高く、光沢があり、傷が付きにくいことが挙げられます。
プラスチックは傷が付きやすいというデメリットがありますので、そこから食材の色が移ったり、汚れが付着しやすいという特徴があります。
特に合成着色料を使用した食品を長時間入れておくと、プラスチック容器には色が付きやすい傾向が認められます。
対して、メラミン食器は表面が固く滑らかなため傷や色も付きにくいので、汚れはメラミン食器のほうが落としやすいでしょう。

メラミン食器とプラスチック食器はどちらが匂いがつかないのか

細かな傷が付きやすいプラスチック食器と比べ、耐久性のあるメラミン食器は傷が付きにくい特徴があります。
食材の匂いは、食器の細かな傷からも付着します。
そのため、匂い移りなどもメラミン食器のほうが付着しません。
匂い移りがしにくく、日頃の手入れがしやすいのはプラスチック食器よりもメラミン食器と言えるでしょう。

メラミン食器やプラスチック食器はサビるのか

メラミン食器やプラスチック食器は、ステンレスや鉄製の食器と違いサビることがありませんので衛生的です。
日本では、食品衛生法や厚生労働省の告示に基づいて食器の規格が定められています。
食器も厳しい規制を設けることで、より衛生面が確保されるのですね。

メラミン食器とプラスチック食器の安全性について

「メラミン」や「プラスチック」で検索すると、「人体 影響」や「問題 ゴミ」などという言葉も出てきます。なぜ、このような言葉もあわせて調べられているのでしょうか。

プラスチックの場合

プラスチックの素材は、99%が化石燃料に由来するものです。
化石燃料を抽出し、精製と製造する際に空気中に有害物質が放出され、人体に影響を及ぼしかねないことがわかっています。
また、ゴミとして廃棄する際も、鉛や水銀、ダイオキシンなどといった有害な物質が空気や水、土壌に放たれると言われています。

しかしながら、日本では厚生労働省の規制はもちろん、プラスチック製品を製造する関連業界においても、それぞれの立場で安全性の確保に努めています。
また、焼却する際のダイオキシンの発生量は、ダイオキシン類対策特別措置法の施行に伴い、減少しているとのことです。
環境ホルモンなど科学物質の安全性が気になる方は、環境省のホームページで最新の情報をチェックしてみるのも良いでしょう。

メラミンの場合

メラミン食器のホルムアルデヒドの溶出が、人体に影響を与えるかどうかがマスコミで報道されまたことがあります。
それについて医学の専門家は、メラミン食器に含まれるホルムアルデヒドの量は有害ではないことと、体内に入っても排出されるため、蓄積される心配はなく健康に影響はないとの回答を出しました。

また、メラミン食器メーカーの業界では、国の基準よりも厳しい自主基準を設け、消費者が安心して食器を使用できるように努めているそうです。
こうした厳しい基準により、特に日本製のメラミン食器は安全性が保たれていると考えられます。
口に直接触れるものなので食品と同様に、安全性をチェックする体制が整っているのですね。
メラミン食器は世界各国で広く使われており、その安全性は世界中で認められていると言えるでしょう。

メラミン食器とプラスチック食器の見分け方

見た目が大変似ている、メラミン食器とプラスチック食器。
一見しただけでは、素材を見分けることが難しそうですが、簡単な見分け方があるなら知りたいですね。
最も簡単でわかりやすい見分け方は、レンジで加熱できるかどうかをチェックすることです。
表示ラベルなどを見て、レンジの使用が可能なら普通のプラスチック、レンジの使用が不可ならメラミンが素材です。
メラミン食器は材質の特性上、レンジで加熱すると食器自体が熱くなり、焼けたり焦げたりすることがありますのでレンジ向きではありません。

覚えておくと、食器の素材がメラミンなのかプラスチックなのかわからない時に便利でしょう。

まとめ

メラミン食器はプラスチック食器よりも強度があり、汚れも落としやすく扱いやすいので、さまざまなシーンで幅広く使用されていました。世界各国で使わており、安全性も高く安心して使用できる食器がメラミン食器でしたね。レンジで使用できないほうがメラミン素材の食器ですので、プラスチックと迷った時には、素材の見分け方を覚えておくと良いでしょう。

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