プラスチック食器の色移りの原因-落とし方や予防方法

:2022/09/03

プラスチック 食器 色移り

プラスチックの食器は、手軽に使うことができるのでご家庭でも使用されている方が多いでしょう。扱いやすいプラスチックの食器ですが、色移りしやすいという特徴があります。その原因や、色移りしない方法など知りたくはないでしょうか。
この記事では、プラスチックの食器に色移りがしやすい原因や、付いた色の落とし方などについてまとめました。色移りしない予防方法や、プラスチック食器をきれいに保つお手入れ方法などについてもご紹介します。

なぜプラスチック食器は色移りしやすいのか

軽くて使いやすい便利なプラスチック食器は、小さなお子様がいても割れる心配がないので、よく使うご家庭も多いのではないでしょうか。
ご家庭でも使いやすいプラスチック食器ですが、食材などの色や汚れが移りやすく、食器に色が残る場合があります。

なぜプラスチック食器は色移りしやすいのかというと、その理由は表面の特性にあります。
プラスチック食器の表面には細かい凹凸があり、食材の色素や油性の汚れなどが付着しやすいという特徴があります。
さらにプラスチックは油に馴染む性質があり、油汚れを良く吸着させます。
これらの特性により、カレーなどの油を含んだ食品の色や汚れが表面に付きやすいのが、プラスチックの食器というわけです。

カレーなどの黄ばみや野菜の緑色、お茶やケチャップなどの茶色い色移りが残ってしまった場合は、消すことができるのでしょうか。

プラスチック食器に付いた色移りの汚れの落とし方

プラスチックの食器は色移りしやすいので、色の濃い食材を使うことを躊躇する方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、汚れの落とし方を知っていれば元に戻すことができますので、プラスチック食器の使用をためらうことはありません。
ここからは身近なものを使った、さまざまな色移りの汚れの落とし方をご紹介します。

歯磨き粉

柔らかい布に歯磨き粉をつけ、色移りした部分をこすり落としましょう。
色移りした部分の色素が薄くなったら、歯磨き粉を洗い流し、食器用洗剤で洗い乾燥させます。

歯磨き粉で表面をこすると、プラスチック食器の傷の補修や、表面のツヤが復活できる場合もあります。色移りのほかにも、プラスチック食器の細かい傷や曇りが気になる時に試してみても良いでしょう。

重曹

プラスチック食器が浸かるくらいの容器にお湯と重曹を入れ、食器を入れます。
半日ほど浸け置きし、すすいだあと食器用洗剤で洗って乾燥させましょう。
色移りだけでなく、匂い移りも解消できる方法です。

キッチン用酸素系漂白剤

ワイドハイターなど、キッチン用漂白剤を使って色移りを落とすこともできます。
その際、プラスチックが傷まない、ワイドハイターなどの酸素系漂白剤を使用するようにしましょう。
同じ「ハイター」という言葉が使われていますが、名前の似ている「キッチンハイター」は塩素系漂白剤です。
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤は漂白力が強く、衣類の漂白などにも使用することができます。

しかし、プラスチック食器に使用すると、素材を痛めたり塩素の臭いが残ることもあります。
プラスチック素材は塩素系漂白剤を苦手としますので、酸素系漂白剤を使用するようにしましょう。

色移りの汚れの落とし方は、プラスチック食器が浸かるくらいの容器に食器を入れ、酸素系漂白剤を入れたお湯に浸け置きします。

汚れがひどい場合は、食器用洗剤を1滴追加し、電子レンジで30秒ほど加熱しても良いでしょう。
最後に食器用洗剤で洗い、乾燥させて完了です。

日光(カレーの場合)

カレーの黄ばみの場合は、カレーの色の主成分を日光の紫外線により分解することができます。
カレーの色の主成分は、ターメリックというスパイスのクルクミンという成分ですが、このクルクミンは紫外線で分解されます。
日光にプラスチック容器を当てることで、カレーの色素が徐々に分解されていくでしょう。

プラスチックの食器に色移りしない予防法

プラスチック食器に付いた色移りを落とす方法をいろいろご紹介しましたが、最初から色が付かない方法があれば楽ですよね。
そこでここからは、プラスチック食器に色移りしないように、事前にできる対策についてご紹介します。

オリーブオイルを塗る

プラスチック食器に、オリーブオイルを塗っておくという方法です。
塗り方は、食材を入れる前に食器に数滴オリーブオイルを垂らし、キッチンペーパーなどで薄く塗り広げるだけ。
オリーブオイルの油分がプラスチック食器の表面に膜を張った状態になりますので、食器の色移りを防ぐことができます。

ラップを敷く

色移りしそうな食材を使う時は、プラスチック食器にラップを敷くと良いでしょう。
食材が直接プラスチック食器に触れることがないので、清潔に保つことができます。
使用後はラップごと捨てるだけなので、後片付けも簡単です。

プラスチックの食器は黄ばみも起こしやすい?

プラスチック食器は、食材からの色移りのほかのも、黄ばみも起こしやすい容器です。
食材以外の黄ばみの原因には、タバコのニコチンやプラスチックの添加物の化学変化が挙げられるでしょう。

プラスチックに使われている樹脂には、劣化により黄色く変色してしまう成分が含まれています。
長期間に渡って暗い場所に保存していると素材が黄ばむ、暗所黄変という現象のメカニズムはまだ研究途中ですが、定期的に食器を日光に当てるのも効果的だと言われています。

プラスチック食器の黄ばみの落とし方

プラスチック食器が黄ばんでしまったら、メラミンスポンジを試してみましょう。
メラミンスポンジはドラッグストアや100均などでも売っていて、消しゴムのように手軽に汚れが落ちるので掃除用具として人気のアイテムですね。

研磨力の高いメラミンスポンジは、特にニコチンなどに由来した黄ばみに効果的です。
メラミンスポンジに水をたっぷり含ませて、黄ばみが気になる部分をこすりましょう。
ヤスリのように研磨する性質を持つメラミンスポンジは、表面を削ることで黄ばみを落とすことができます。

ただし、研磨して汚れを落とすので、食器の表面に傷を増やしてしまうことになります。
メラミンスポンジの使用は最終手段と考えて、ツヤなどを保ちたいプラスチック食器への使用は注意して使いましょう。

プラスチック食器のお手入れ方法

プラスチック食器を色移りなどで変色させず、きれいな状態で長持ちさせるお手入れ方法についてご紹介します。
すぐに汚れを落とせない時は、キッチンペーパーなどで汚れを軽く落としておくだけでも違いますよ。

  • 色移りなど、汚れが付いたらすぐ落とす
  • 表面に傷を付けない
  • 洗う時は柔らかいスポンジを使う
  • 暗所に長期間保存する場合は、定期的に日光に当てる
  • 色移り防止のため1〜2週間に1回程度、酸素系漂白剤で定期的に漂白する

まとめ

プラスチック食器は軽くて割れにくい便利な食器ですが、色移りしやすいという特徴がありました。しかし、色移りしてしまっても、歯磨き粉や重曹、酸素系漂白剤などで汚れを落とすことができます。色移りの予防には、食器にオリーブオイルを塗ったりラップを敷いたりすることも有効ですので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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