メラミン食器が危険と言われるのはなぜ?その理由と注意点

:2024/01/03

メラミン食器が危険と言われるのはなぜ-その理由と注意点

メラミン食器は、重量が軽く、傷がつきにくいなどの特徴から、お子様用食器やアウトドア用食器として人気があります。しかし、メラミン食器が危険と言われるのはなぜでしょうか。

本記事では、メラミン食器が危険と言われる理由と、その注意点について解説します。メラミン食器の使用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

メラミン食器が危険と言われる理由

メラミン食器とは、メラミン樹脂を材料に製造される食器で、安価でデザイン性にも優れていることから人気があります。
プラスチック食器に比べて高級感があることでも人気を集めていますが、「メラミン食器は危険」という噂もあります。

ではなぜ、メラミン食器が危険と言われているのでしょうか。

メラミン樹脂に含まれるホルムアルデヒドへの不安

メラミン食器が危険だと言われている理由の一つに、ホルムアルデヒド溶出があります。
メラミン樹脂のホルムアルデヒドが溶け出すことで、健康に障害を与えると、ニュース等に取り上げられたことが発端なようです。

ただ、メラミン食器に含まれる程度の量のホルムアルデヒドは、無害と言われています。体内に入っても水と二酸化炭素に分解されて排出されるため、体内に蓄積される心配はないようです。また、メラミン樹脂の原料であるホルムアルデヒドには基準が定められているので、健康被害の危険性はないと言われています。

一部の海外製メラミン食器は注意が必要

メラミン樹脂は、メラミンとホルムアルデヒドとの化学反応によって得られます。
原料のメラミンはほぼ全量反応するため、メラミン単体としてはほとんど残らないと言われていますが、注意したいのが、一部の海外製のメラミン食器です。
メラミンが全量反応していない可能性があるため、使い方によってはメラミン成分が溶出する危険性があるのです。

メラミンは、食品の包装材や農薬、化学肥料に使われるため、日常摂取している食品にもホルムアルデヒドが含まれています。
健康に害のない程度のメラミンが食品に移ってしまうものなので、日常生活でホルモアルデヒドを完全に排除するのは難しいですが、安全性が疑われるメラミン食器は使わない方が安心と言えるでしょう。

危険性があるメラミン食器の見分け方

では、どんなメラミン食器が危険なのでしょうか。
日本で販売されているメラミン食器は、安全なものがほとんどなので心配しすぎる必要はありませんが、食器を選ぶ際の参考にしてみてください。

正規の販売店ではない

メラミン食器の安全性は、世界各国の専門機関や専門家で保証されており、安全性を確保する規格基準を設けています。
さらに日本では、厚生労働省が食品衛生法に基づいた規格基準を独自に設定しているため、日本製のメラミン食器は安心安全と言えるでしょう。
どうしても心配な方は、適切に製造された日本製のメラミン食器を購入すると安心です。

また、メラミン食器はビタミンカラーも多く可愛いものが多いですが、正規の販売店ではない、かつ色があまりにも濃く鮮やかなものは選ばない方が安心でしょう。

メラミン食器を安全に使うためには

次に、メラミン食器をより安全に使うためのポイントをご紹介します。

  • 電子レンジやオーブンでは使用しない
  • ひび割れや汚れがひどい場合は使用しない
  • 灰皿代わりに使用しない
  • 湯煎など保温しない
  • たわしやクレンザーなどの研磨性のあるものを使用しない

長期間使用し、表面に傷がついても安全性に問題はないと言われています。しかし、怪我や事故の危険性を回避するためにも上記のことを守るようにしましょう。
特に、電子レンジに誤って入れてしまうと、食器が焦げたり、最悪の場合破裂してしまう可能性もあるため注意が必要です。

使用後は、汚れの付着をふせぐためにもできるだけ早く水で洗い流し、やわらかいスポンジと中性洗剤を使って洗いましょう。

また、熱や酸と接合することで溶出しやすくなるので、極端に熱い料理や酸の強い食品は入れないことも大切です。

赤ちゃん用としてメラミン食器が選ばれる理由

これまで危険性について述べてきたメラミン食器ですが、メラミン食器は赤ちゃん用食器として人気があります。
その理由としては、以下の通りです。

  • 落としても割れにくい
  • 軽くて持ちやすい
  • 可愛いイラストなどデザイン性に優れている

陶器やガラス食器のように割れないので、安全面からメラミン食器を使用しているご家庭が多い印象です。

メラミン食器は見た目も可愛く、使い勝手の良さから離乳食の時期に活躍しますが、いつまでメラミン食器を使うかの基準はなく、大人と同じ食器を使うタイミングはご家庭それぞれです。
言葉を理解し、食器を丁寧に扱えるようになる2〜3歳頃だと移行しやすいという意見もありますが、「いきなり陶器などの食器を使うのは心配」という方も多いのではないでしょうか。

そこでおすすめしたいのが、木製の食器です。

軽量で丈夫な木製食器

木製食器は陶器やガラスよりも軽くて丈夫ですし、熱が伝わりにくいので、手にも優しく子供も安心して扱えます。
いつもの食卓もカフェのようなおしゃれ雰囲気になり、大人も一緒に木製の食器を使うことで、子供もパパやママと同じ食器を使っている喜びを感じ楽しんで食事をするようになります。

100均でも購入できますので、メラミン食器を卒業する前に、木製食器からスタートしてみてはいかがでしょうか。

最後に

メラミン食器は、正しく使用すれば安全に使用できます。しかし、使用上の注意点を守って、安全に使用するようにしましょう。

こちらも合わせてご覧ください。

同じタグが付いた記事を読む