【保存版】木の食器にカビが発生する原因と対策法や予防法を解説

:2022/08/28

木の食器 カビ

食卓にナチュラルで温かな演出をしてくれる木の食器。自宅の他、キャンプなどのアウトドアシーンを盛り上げるアイテムとしても人気です。しかし、いざ使おうと木の食器を取り出すとカビが発生していたことありせんか?この記事では、木の食器にカビが発生する原因。そしてカビを除去する方法や予防など、対策法についてご紹介します。

木の食器にカビが発生する原因

日常的に、もしくはおしゃれに演出したい時に活躍する木の食器。気づいたらカビが発生していてショックを受けた方も多いのではないでしょうか。しっかりと洗って食器棚に保管していたはずなのに、なぜかカビが生えている。このようなことは木の食器を使う上で避けられないトラブルです。それではなぜ木の食器にカビが発生するのでしょうか。その原因については以下のことが考えられます。

その1.洗い方

カビの餌となり得るものの一つに食べ物の汚れがあります。これは、食事後に汚れたままの木の食器を放置する。または、きれいに洗ったいても汚れが残っていることが考えられます。特に使用後の木の食器を湿気の多いシンクに置きっぱなしにするとカビが発生しやすくなります。また、彫刻を含めた装飾の多く木の食器も洗いにくいためカビの原因になり得ます。

その2.乾燥が不十分

木の食器を洗い、布巾で水分を拭き取りそのまま食器棚へ。この何気ない流れがカビの発生の原因になることもあります。しっかりと拭き取ったように感じても、木の食器は十分に乾燥していない可能性があります。そのような木の食器を食器棚に収納すると、内部で水分が蒸発し湿気を生みます。

その3.食器棚の汚れ

各家庭で使用頻度は異なりますが、食器棚は基本開け閉めの回数が多い家具です。そのため、空気中のふわふわしたほこりやゴミが入りやすくなります。このようなほこりやゴミもカビの原因として挙げられます。また、食器棚を置く位置によっては結露のしやすい環境になり、食器にカビが発生する場合もあります。

木の食器に発生するカビの色

カビの色は発生する条件や環境によってさまざまな色があります。代表的なものは白カビや青カビ、黒カビです。その他には緑や紫などの色も見られます。また、小さく目立たないカビでも木の色とは明らかに違う色が見えたら、それはカビの可能性が高いです。このような色を発見したら、そのまま無視をせずに、対処しましょう。

木の食器のカビの落とし方

カビを落とす方法は以下の方法を試してみましょう。

洗剤で洗う

表面にだけ発生しているようなカビなら、スポンジと食器用の中性洗剤で落ちる可能性があります。そのため、まずは洗剤で洗う方法を試してみましょう。また、無塗装のタイプなら、ブラシやたわしなどでカビが取れることもあります。さらに、ウレタンやラッカー塗装などの加工が施されているものは、アルコール除菌や少量の漂白剤で取れる場合があります。

やすりで削る

洗剤で取れない木の食器のカビは、やすりを使って落とします。その方法は、カビが発生している部分を目の細かい紙やすりを使い削るだけです。削り方のコツは木の目にそって優しくこすように削ることです。また、使用する紙やすりの番手は400番以上のタイプがおすすめです。もしも耐熱性のあるタイプなら、熱湯消毒も有効です。

カビ取り後の仕上げ

再びカビを発生させないためには、カビ取り後の処理が重要です。ウレタンやラッカー塗装されている木の器なら、布などで拭き、乾燥させればOKです。しかし、無塗装やオイルフィニッシュの木の器は、カビを取った後こそが重要です。そのため、カビを除去した後は、食品衛生法に基づいて作られた塗料(ニス)やオイルを塗って仕上げます。このような仕上げ用のアイテムはホームセンター、もしくはネットショップで購入できます。また、このような塗料を食器の内側に塗ることに抵抗がある方は、くるみ油やエゴマ油、亜麻仁油を使う方法もおすすめです。

漆で仕上げる方法もある

木の器は、漆との相性が良く、仕上げに使う方もいます。その方法は、仕上げに漆を染み込ませるだけです。ただし、この方法はカビが完全に取り除けた場合に限ります。カビが少しでも残っているとすぐにカビが復活してしまいます。また、食器の風合いを漆特有の茶色や黒色に変色させたくない方には向いていません。

カビから木の食器を守る方法

長く、きれいに木の食器を使い続けるためには、洗い方や保管の方法が重要です。しっかりとしたカビ予防の対策をしておけば、カビのつかない美しい状態がキープできます。

木の食器の洗い方

基本的にやわらかいスポンジと食器用の中性洗剤で洗います。特に色の濃い食材に使用した後は汚れを取らずにいると食材の色が移る可能性があります。また、水に長時間浸けておくのもNGです。洗った後は、すぐに布巾などで水分を拭き取り、乾燥させます。その後風通しの良い場所でしっかりと乾燥させて食器棚に収納します。この一連のお手入れでカビが発生しにくくなります。もしも無塗装のタイプで汚れが少ない場合は水とたわしでこするだけでもOKです。

木の食器に最適な保管場所

多くの方が木の食器を食器棚に収納すると思います。そこで大切なポイントは直射日光の当たらない場所を選ぶことです。また、風通しの良い場所も重要です。さらに、長期間使用しない場合は、吸水性の良い紙に包んでおくとカビの発生を抑えます。

木の食器を使う上でで気をつけるポイント

カビの発生に気をつける以外にも、木の食器を使う時は以下のポイントにも注意しましょう。

ポイント1.電子レンジの使用

木製の食器は電子レンジの使用がNGです。うっかり使ってしまうと、変色や、変形をする可能性があります。

ポイント2.食洗機の使用

電子レンジと同様に、木の食器は食洗機の使用はNGです。その理由は、木の食器が長時間高温状態と水にさらされるからです。この状態が続くと木の食器にヒビが入る恐れがあります。

ポイント3.食器棚の使用

先ほども触れましたが、食器棚の状態がカビの発生を促す場合もあります。そのため、食器棚は定期的に掃除をする。また、匂い(臭い)のきついものをそばにおかないなどの対策が必要です。また、部屋に湿気がこもる時期は換気をしっかりとしましょう。

カビが取りきれない木の食器

さまざなま予防や対策をしても木の食器のカビが取れない場合は、食器を交換する。もしくは思い切って捨てるのが1番です。お住まいの自治体によって木の食器の捨て方は異なります。そのため、捨てる前にはゴミの分別方法を確認しておきましょう。また、何度もカビが発生してしまう時は、食器棚を含め、部屋のクリーニングをプロにお願いするのもひとつの方法です。

木製食器のカビが体に与える影響

どのような種類や色のカビでも放置すると体に悪影響を与える可能性があります。その影響はせきや喉の痛み、そしてめまい、さらに皮膚のかゆみなどさまざまです。さらにひどいカビを放置すると、ガンを引き起こす可能性も考えられます。そのため、木の食器に限らず、カビを発見した時は、すぐに除去をする。もしくはカビの生えたものはすぐに廃棄する必要があります。
ただし、木の食器の黒ずみは、カビではない場合もあります。しかし、カビなのか、カビではないのかの判断が難しいので、早めに除去をしましょう。

木の食器のカビ対策法まとめ

最後に、木の食器のカビの原因と除去法、そして予防法をまとめました。

【原因】

  • 洗い方が悪い
  • 乾燥が不十分
  • 食器棚の汚れ

【除去法】

  • 食器用の中性洗剤とスポンジで落とす
  • 洗っても取れないカビはやすりで削る
  • 塗装されたものはアルコールや漂白剤を使う
  • 仕上げの塗装をする

【予防法】

  • 使用後は長時間放置しない
  • しっかりと乾燥させる
  • 食器棚を清潔にする

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