猫のお皿を人間用の食器洗剤で洗うリスクと洗剤で洗う際の注意点

:2023/12/29

猫のお皿を人間用の食器洗剤で洗うリスクと洗剤で洗う際の注意点

猫を飼っている方も多いと思いますが、フードを入れるお皿を普段どのように洗っていますか?

フードを食べた後のお皿はぬるぬるしているので、中には、人間用の食器洗剤で洗ったり、人間の食器と同じ用にスポンジで洗っているという方もいるのではないでしょうか。

そこで疑問。
猫のお皿を人間用の食器洗剤で洗っても問題ないのでしょうか。

今回は、その疑問について解説したいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。

猫が舐めた後のお皿がぬるぬるする原因

猫が舐めた後のお皿を指で触るとぬるぬるしますが、ぬるぬるの原因はフードではなく、猫の唾液に含まれている「雑菌」です。

猫の口の中にある細菌がお皿に移り、その細菌が残りカスなどをエサに繁殖して膜を張る「バイオフィルム」がぬめりの原因なのです。
ぬるぬるした状態で放置したお皿を猫が舐めるのは、雑菌も一緒に舐めることと同じ。
雑菌だらけのお皿を舐めることで、猫の口の中の雑菌も増え、口の病気になる可能性もたかまりますので、食事後はすぐにお皿を下げて洗うことが大切です。

では、ぬるぬるしたお皿をどう洗うと猫に安心安全なのでしょうか。

猫のお皿を人間用の食器洗剤で洗っても問題ないのか

結論から言えば、人間用の食器洗剤で洗っても問題ありませんが、あまりおすすめしません。

それは、人間用の洗食器用剤には香料が含まれており、その香りが猫にとって苦痛だからです。
食器洗剤の中には、猫が嫌いなオレンジやライムなど柑橘系の爽やかな香りが付いているものが多く、しっかり洗ったつもりでも香りが残っている可能性があります。
猫が苦手としている香りがついた食器でご飯を食べると、その香りが原因で体調を崩してしまう可能性があるのです。

また、洗剤に含まれている界面活性剤も有害で、少量であれば問題ありませんが、万が一洗剤を落としきれいない状態で舐めてしまうと中毒を起こしてしまう可能性もあります。

このように、人間用の食器洗剤にはあらゆるリクスがあることを理解しておくことが、愛猫の健康をたもつためにもとても重要なのです。

人間用の食器洗剤で猫のお皿を洗う際の注意点

人間用の食器洗剤で猫のお皿を洗うことは可能ですが、では、どんな点に注意すべきなのでしょうか。

無香料を選ぶ

先程もご紹介したように、猫は柑橘系の香りが苦手です。
嗅覚が鋭い猫は少しの香りでも敏感に感じ取ってしまうので、人間用の食器洗剤を使用するのであれば柑橘系は避け、無香料を選びましょう。

すすぎ残しがないよう注意する

食器洗剤は、十分にすすいだつもりでも意外と残ってしまうもの。
洗剤に含まれている界面活性剤といた有害物質が猫の体内に入らないよう、しっかりすすぎましょう。
また、毎日洗うのとは別に、週に1回程度煮沸消毒をすると、より雑菌の繁殖を防ぐことができます。

スポンジを共有しない

人間用の食器洗剤を使う際、ついつい人間の食器を洗うスポンジで洗いがちですが、スポンジを共有するのはNGです。
猫の唾液がついた食器を普段使っているスポンジで洗うと、最悪の場合「人獣共通感染症(ズーノーシス)」という感染症を引き起こしてしまう可能性があります。
スポンジを共有するのは絶対にやめましょう。

万が一猫が食器洗剤を舐めてしまったら

お皿に残っていた食器洗剤を舐めてしまったり、床にこぼした食器洗剤を猫が舐めてしまう可能性はゼロではありません。
万が一、猫が食器洗剤を飲んだらどうすればいいのでしょうか。

洗剤を飲んだ瞬間を目撃していない場合も含め、猫に異変が起きた場合は、洗剤を飲んだ可能性も疑ってすぐに動物病院を受診しましょう。
その際は、飲んだであろう食器洗剤も持参し、いつ飲んでしまったのか具体的に話すことをおすすめします。

猫の体調に変化がなくいつもどおり元気な場合は様子を見て、気になる場合は獣医さんへ連絡をして対応を仰ぎ、異変があればすぐに病院を受診できるよう準備をしておきましょう。

おすすめの猫用食器洗剤

ではここで、猫のお皿に安心して使えるおすすめの猫用食器洗剤をご紹介します。

天然由来成分だけで作った食器洗浄剤VISIONS 150ml

100%天然由来成分で作った、猫が舐めても安心の食器用洗浄剤。
洗浄効果のあるリンゴ酸、クエン酸、パーム油を使用、着色料・香料・防腐剤等の添加物は一切使用していません。
泡立ち、泡切れが良く、猫の唾液のぬるぬるも天然成分で素早く分解します。

わんにゃん 食器の洗剤 ポンプボトル 300ml

猫の唾液に繁殖する頑固なぬめり「バイオフィルム」のバリアを、パーム油とクエン酸の独自配合とミクロの泡で素早く除去。
気になるぬるぬるもピカピカになります。
使いやすいポンプボトルで、詰め替え用も販売しています。

ペット用食器洗剤 サラピカ ポンプタイプ 200ml

香料、着色料、防腐剤、酸化防止剤などの人工添加物を一切使用していない、人やペット、地球にも優しいペット用の食器洗剤。
サラピカの天然成分には除菌効果があるので、猫の食器を清潔に保つことができます。
洗浄力が高く泡切れも良いので、少量で使うことができ経済的です。

食器洗剤を使わないという選択もあり

必ずしも、人間用や猫用の食器洗剤でお皿を洗うべきというわけではなく、食器洗剤を使わないという選択もありです。

食器洗剤を使わない場合のおすすめの洗い方は、

  • メラミンスポンジで洗う
  • 重曹を使って洗う

の2つ。

一番簡単なのはメラミンスポンジで洗う方法で、水でお皿を流しながらメラミンスポンジでこするだけでぬるぬるを取り除くことができます。
また、重曹をお皿にまぶして手やスポンジでこすっても、ぬめりを取り除くことができるのでおすすめ。
重曹を使用する場合は、食用重曹を使うと安心でしょう。
重曹とクエン酸(またはお酢)を合わせても、シュワシュワ効果でぬめりを除去することができるのでお試しを。

まとめ

今回は、猫のお皿を人間用の食器洗剤で洗っても大丈夫?という疑問についてお応えしてまいりました。
まとめると、

  • 人間用の食器洗剤を使っても問題なし
  • ただし、洗剤が残らないようしっかりと水ですすぐこと
  • 猫用の食器洗剤を使うのがベスト
  • スポンジの共有はNG

となります。

ぜひ参考にして、愛猫の健康を第一にお皿を洗ってください。

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