【銀食器の魅力】銀食器について

:2022/07/27

銀 食器

通常の食器よりも上品で高級感があることから、贈答品や記念品としての贈り物として人気が高い「銀食器」。
あなたのご自宅にも、出産祝いや結婚祝いでもらった、スプーンやフォークなどの銀食器が眠っているのではないでしょうか。

そこで今回は、銀食器の魅力や歴史、変色する原因やお手入れ方法など、銀食器について詳しくお伝えいたします。
ぜひ最後までご覧ください。

白く輝く銀食器の魅力

ステンレス食器が主流の現代では、銀食器は普段使いというよりも、出産祝いなどの贈り物として選ばれることが多いです。
それは、

  • 一生食べ物に困らないように
  • 魔除けやお守りとして
  • 一生物で価値ある銀食器を贈ることで「誕生を喜んでいる」という意味を込めて

といった意味があり、「健康で幸せに暮らせるように」という願いから、出産祝いの他にも、縁起物・家宝として結婚祝いに贈られることも多いです。

銀食器とステンレス食器の違い

銀食器の魅力は、銀特有の白く光沢のある輝きと重量感。
ステンレス製の食器は黒っぽく光るのに対し、銀食器は白っぽく光り、明らかに明度が違います。
また、銀食器に使われている銀は95%の「950silver」が多く、他の金属よりも重量があります。

銀食器のメリット

銀食器のメリットは”熱伝導率の良さ”。
冷たいものや温かいものなど、食事そのものの味を楽しめます。
また、ステンレス製で感じる金属臭さもないため、料理をより美味しく味わえます。
ホテルやレストランで銀食器が使われるのはそうした意味もあり、カトラリーは重量感がある方が使いやすいのも重用される理由でしょう。

かつて毒殺避けに使われていた銀食器の歴史

銀食器の始まりは紀元前と古く、元来は”毒殺避け”として使用されていたとか。
それは、当時中世ヨーロッパの王位継承者への毒殺が横行していたのが原因で、その毒に用いられたのが、無味無色無臭のヒ素だったからです。
当時の銀食器はヒ素に反応し黒く変色するため、権力者たちは、毎日の食事にヒ素が混入していないかどうかの判断材料に銀食器を使っていたというわけです。

このように毒殺避けに使われていた銀食器ですが、貴族たちに永く愛用されたことから高級食器として多く知られるようになり、今では高級レストランなど高級感を求めるシーンで使われるようになったのです。

韓国で箸や皿などの銀食器がよく使われるのはなぜ

中世ヨーロッパで毒殺避けとして重用されてきた銀食器ですが、お隣韓国も当時の王族や貴族が、毒物混入の有無を調べるため日常的に使われていました。
ただ庶民は高価な銀食器を使用することが難しかったため、銀食器に似たステンレス製の食器で貴族の真似をしたようです。
それが現在の韓国が銀の箸や食器を使用する原点ですが、他にも理由があります。

それは、韓国の食文化の1つキムチです。
木製の箸や皿でキムチを食べるとまるでにんじんの色のように真っ赤になり、色や匂いが付着してしまいます。見た目も衛生的にも悪いことから、金属の箸や皿を使用するようになったとも言われています。

銀食器が変色する理由とお手入れ方法

銀食器のデメリットと言われているのが「変色」。
銀食器は頻繁に使うことで変色を防ぎ美しさを保つことができますが、使わない期間が長くなると黒く変色してしまいます。
では、なぜ黒く変色してしまうのでしょうか。
変色した際のお手入れ方法も合わせてご紹介します。

銀食器が黒く変色する理由

銀食器の黒ずみの原因は、空気中に含まれている硫化水素(硫黄)と化学反応を起こすから。銀は硫黄の成分に弱いため、手入れをせずに放置しているとくすみや腐食が進んでしまうのです。
銀が持つ本来の輝きを取り戻すためには、銀を包み込んでいる硫化銀を取り除くことが必要です。

銀食器のお手入れ方法

銀食器が黒く変色してしまった場合のお手入れ方法をご紹介します。

  1. 銀食器が浸かるほどの鍋を用意し、水を入れて沸騰させる。
  2. 塩(スプーン3杯)と適当な大きさに切ったアルミ箔を鍋に入れる。
  3. 銀食器を入れて5分ほど沸騰させれば完成。

銀食器を取り出す際はやけどに注意しましょう。

他にも、シルバークロスで硫化銀を落とす方法もあります。
磨き方のポイントは、強く磨いたり削ったりせずに、「ゆっくりと優しく拭くように磨く」こと。
吹き残しがないように確認しながらゆっくりと優しく吹き上げることで、新品のような輝きを取り戻しますので、ぜひお試しください。

食事で銀食器を使った場合の洗い方

使用後は温水ですすぎ、食器用洗剤を染み込ませた柔らかいスポンジで洗い、最後は柔らかい清潔な布で拭き上げ乾燥させましょう。硬いものでこするのは厳禁です。
食洗機で洗うこともできますが、ステンレスの食器とくっつけて洗浄すると変色する可能性があるのと、長時間濡らしたままだとくすみや腐食の進行を早める可能性があるためあまりおすすめしません。

お手入れ後の保管方法

銀食器は長く放置すると変色してしまうので、お手入れ後は空気が触れないように保管することが大切です。
方法としては、

  1. 気密性が高い専用収納アイテムを活用する
  2. クッキングペーパーやラップ、清潔な布なのでくるみ、フリーザーパックなど密閉性の高い袋に入れて保管する
  3. 直射日光が当たらない場所に保管する

当面使うことがなければ、上記のように工夫して保管するようにしましょう。

使わない銀食器があるなら買取がおすすめ

高価な銀食器は、いざという時の資金にもなり得る製品なので、「もらったまま使ってない」「処分したい」という方は買取業者に査定に出してみてはいかがでしょうか。
銀は金同様価値があり、買取価格相場は高い傾向にあるので、思わぬ値段が付く可能性があります。

銀食器の買取方法

銀食器の買取方法は以下の3つ。

  • 持ち込み買取
  • 宅配買取
  • 出張買取

いずれかの方法で買取を依頼するといいでしょう。

買取業者を選ぶポイントは、出張料、査定料、送料、キャンセル料などの取引手数料が無料であること。また、1箇所だけでなく、2〜3箇所以上の買取業者に
査定を依頼し、査定額を見比べて判断することで、悪徳業者に騙されることなく、最も高い買取額を提示してくれた業者に売却することができます。

高額買取のポイント

どうせ売却するなら、できるだけ高額で取引したいもの。不当に安い値段で買い取られないためにも、買取業者に査定を依頼する前に確認しておきたいことがいくつかあります。

有名ブランド・メーカー

買取査定額に一番影響するのが、有名ブランドや人気メーカーかどうかです。古いデザインや不揃いでも、有名で人気のあるブランドやメーカーの銀食器は高値で買取してくれる可能性があります。

特に銀食器で有名なブランド「クリストフル」は、「卓上の芸術品」と呼ばれるほど高い評価を受けており、品質の良さと高い人気から高値で買取してくれる可能性も。
買取価格は業者によって異なりますが、「クリストフルシルバー」のナイフやフォークで、1本あたり1,000円〜5,000円が目安となっています。

セット

結婚祝いなどの贈答品や記念品として贈られることが多い銀食器は、単品ではなくセットでもらうことがほとんどです。
セット内容が全て揃っている方が買取価格が高くなりますが、それは、セット内容が全て揃っている方が需要が高く売りやすいからです。
普段使ってない場合はセット内容が揃っていることの方が多いですが、買取前に確認しておきましょう。

アンティーク

「古くて売れないのでは」と思われがちですが、アンティークものの銀食器はコレクターからの需要も高く人気があります。
アンティークの銀食器なら、箱なしや抜けのあるセット品、変色したものでも査定してくれる可能性が高いので、諦めずに査定に出してみましょう。
ただし、アンティークものは査定も難しいので、アンティークアイテムの知識を備えた専門鑑定士が在籍している業者へ依頼することをおすすめします。

箱や証明書など付属品の有無

特に有名ブランドやメーカーの銀食器は、セット品でなくても箱や証明書が付属していることが多いので、買取査定に出す際は、そうした箱や証明書といった付属品も一緒に出すことで高値が付く可能性があります。
もちろんなくても買取してくれる可能性が高いですが、あると無いとでは価格に差が出るのは明らかなので、忘れずに持参するようにしましょう。

最後に

今回は、銀食器の魅力から、使わなくなった銀食器の買取方法までご紹介してきました。
銀食器は衛生的で見た目も高級感ある、ぜひ普段使いしてほしいアイテムですが、変色や扱いの面倒さからついつい食器棚で眠ってしまうのも事実。
もし贈答品や記念品としてもらった銀食器が眠っているなら、これを機会に買取査定に出してみるのもおすすめです。

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